本展は、10月3日に同会場で開幕する『禅とジブリ』京都展の後期展として開催されるもので、臨済宗の禅僧・白隠慧鶴の作品に込められた壮大なメッセージをイマ―シブ空間映像で表現するものです。
会場内には映像コンテンツに加えて、白隠慧鶴の優品を約50点展示します。
開催概要 Outline
-
- 展覧会名
-
『スタジオジブリ企画制作 白隠さんの禅』京都展
-
- 会期
-
2026年12月17日(木)~2027年1月11日(月・祝)
-
- 休館日
-
月曜日、年末年始(12/28~1/2)※祝日は開館
-
- 開館時間
-
10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
-
- 会場
-
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
-
- 主催
-
読売テレビ、読売新聞社、ぴあ、京都市
-
- 企画・制作
-
スタジオジブリ、日本テレビ
-
- 特別協賛
-
常石グループ
-
- 協力
-
花園大学国際禅学研究所、エプソン販売、京セラ
チケット Ticket
観覧料金
| 団体・前売 | 当日 | |
|---|---|---|
| 一般・大学生 | 1,500円 | 1,700円 |
| 中高校生 | 1,100円 | 1,300円 |
| 小学生 | 700円 | 900円 |
- ※価格はすべて税込です。
ご購入はこちら
先行ペアチケット
『禅とジブリ』セット券
みどころ Highlight
もし白隠が現代に生きていたら…
アニメを制作していた?
白隠の戯画の中には、作中人物の一瞬の動きをとらえた絵に「画賛」と呼ばれる文字が添えられたものが多くあります。それはまるで、現代におけるアニメーションの絵コンテのよう。
2人の巡礼が壁に「落書きをしてはいけません。しかし、…」と落書きする様子を描いた「巡礼落書図」からは、観音という異次元の存在に気付かせようという白隠の意図が垣間見えます。イマ―シブ映像による圧倒的な没入空間で、作品を見るだけでは想像し難い壮大な精神世界を表現します。
圧倒的な迫力と、
作品に込められた意外なメッセージ
江戸時代に生きた白隠は、臨済禅中興の祖として知られる禅僧です。厳格な修行の体系を立て直すとともに、様々な工夫を凝らした書画を通して禅の教えを広く人々に伝えました。84年の生涯に描いた書画は数万点に上ると推測されています。その表現の多様さとユニークさからは、大名から庶民まであらゆる人々に禅の教えを伝えようと尽力し続けたことが伝わってきます。
このつらを祖師の面と見るならば 鼠をとらぬ猫と知るべし
(この顔が達磨の顔だと思うならば、そういう輩は鼠を捕らない猫のようなものだ)
白隠はれっきとした典型的な達磨像を描いておきながらその賛には「この絵がダルマだと思ったらいかん」と書いてあるのです。(中略)仏法の心、心法と呼ばれる、姿形を超えた心理があるのだ。初祖の姿を借りて、そのような真理を見てとれよ、ということでしょう。
~ウェッジ刊・芳澤勝弘著『白隠禅画をよむ』より~
『スタジオジブリ企画制作 白隠さんの禅』京都展では、白隠の代表作である力強い達磨はもちろん、麗しい観音、布袋やお多福といったキャラクターを描いた作品など約50点を展示します。画賛を読み解くことで新たな気付きを得られるのも白隠禅画の魅力の一つ。見た目からは想像できない、白隠の厳しくも深いメッセージを楽しむことができます。
今こそ、白隠。
白隠の書画は、知る人ぞ知る異端の作家として、いくつかの展覧会にてその一端を紹介されてきました。ただ、その作品のスケール感、膨大な作品量、そして「禅画」というジャンル、特に「画」にプラスして「画賛」が書かれているその解読の難解さも相まって、その全貌を紹介する展示は未だ開催されていません。
本展は、白隠研究の第一人者である芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)を監修者に迎え、これまでにない新機軸の「白隠展」を目指します。また、白隠をこよなく愛するスタジオジブリの鈴木敏夫の意向を受けて、単なる回顧展ではない、ジブリらしい「現代性」を持ち込んだ展覧会を趣向します。
「白隠さんが現代に生きていたならば、書画だけでなく、新しい技術である漫画やアニメなどの映像を制作し、そのメッセージを現代人に伝えていただろう」と芳澤先生は言われます。本展では、白隠禅画を拡大、あるいは動かすことで、作品の列品解説だけでは伝えられない深遠な世界を映像で開示します。白隠が300年前に作品に込めたメッセージを技術の力で現代に蘇らせる本展は、美術ファンのみならず、禅や白隠を知らない方、そしてZENに関心を寄せる海外の方々にも楽しんでいただける「今」の展覧会になることでしょう。
株式会社スタジオジブリ